最近、現場から片足抜いたくらいの気軽なポジションにいるからなのか、やらたと自分にとって心地いい世界観っていうところに集中するようになってきた。そんな中で自分のサーフィン観というものを考えた時に、巷に氾濫するYouTubeコンテンツの中にはどうにも見当たらず、やっぱり雑誌の中の美しい写真と読みごたえのある記事に求めてしまうのは、やっぱりそこに自分のルーツとなる経験が重なっているからなのかもしれない。でも、その心地いい世界観っていうのが問題で、残念ながら雑誌の世界も厳しい状況が続いているし、もっと言えば完全なる斜陽。願わくば最後にでっかく燃えるような落陽を見せたいところではあるが、そんな中でも、手前味噌で申し訳ないが、少々手伝わせてもらっている『THE SURFER’S JOURNAL JAPAN』は毎号楽しみにしている数少ない雑誌だ。
まずなんと言っても写真が素晴らしい。もちろん文章も素晴らしい。そしてなんと言っても初心者なんか全く相手にしていないところが最高だ! 雑誌が担う役割は読者が求める情報を提供することではなくて、実は今も昔も、読者にこの情報を求めていたんだと思わせることだ。ネット上にゴロゴロ転がっているようなネタを集めて紙面にしたところで、それが広大なネット社会に対抗できるはずがない。雑誌は雑誌の良さと強さがある。多少の政治臭はするが、『THE SURFER’S JOURNAL JAPAN』は本当の意味でのサーフィン雑誌なんだと思う。
『THE SURFER’S JOURNAL JAPAN』16.1 最新号、発売です。