この号は、1982年4月10日発売の『POPEYE(ポパイ)』No.124、創刊5周年記念特大号である。雑誌が社会的・文化的に男性ライフスタイル誌として確立しつつあった時期に、節目として刊行された「周年号」ということだけでもその価値は高い。誌面テーマには「UCLAが、僕たちのライフスタイルを大きく変えた第一歩だった」というキャッチが掲げられ、1976年頃からのアメリカ・カレッジ/IVYスタイル、アイビー/プレッピー文化の流入と日本での受容の過程を、モノ・ファッション・旅・カルチャーの観点から徹底的に振り返っている。誌面には「黄金時代のモノ エンサイクロペディア」「春夏秋冬 IVY」「ポパイはお手入れ上手!」などの企画も並び、単なるファッション誌の枠にとどまらず“モノとスタイルと文化の関係”を掘っている。 出版時期としてもバブル期の前夜、日本の“男のモノ文化”が拡張し始めていた時代背景を反映しており、広告、誌面デザイン、特集の切り口から当時の空気感が色濃く残る。