POPEYEは、ただの雑誌じゃない。
1976年、平凡出版(のちのマガジンハウス)から創刊されたこの一冊は、日本の都市生活そのものを書き換えるために生まれたメディアだった。創刊期の中心にいたのは伝説的編集者である木滑良久と石川次郎。だが、その爆発には前史がある。読売新聞社の別冊として編まれた『Made in U.S.A. catalog』。さらにその奥には、あの『Whole Earth Catalog』の影がちらつく。モノを並べることで思想を見せる。道具を見せることで生き方を匂わせる。POPEYEは、その編集の魔術をアメリカ西海岸の光、都市の速度、若さの衝動へと接続し、日本の雑誌史にまったく新しい回路を開いた。
サーフィン。スケートボード。スニーカー。ヘビーデューティー。アウトドア。大学。ショップ。地図。女の子。音楽。遊び方。POPEYEがやったのは、それらをバラバラの情報として並べることじゃない。断片のすべてを“シティボーイの生き方”というひとつの美学に編集し直したことだ。だからこれは流行紹介ではない。流行が生まれる前の空気を嗅ぎつけ、それを日本語に翻訳し、この国の若者たちの感覚そのものに植えつけたカルチャーの震源地だ。
創刊期POPEYEは、ページの上で街を作り、憧れを配布し、退屈な日常を蹴り飛ばすための速度を与えた。日本のサーフカルチャーも、スケートカルチャーも、アウトドアも、カウンターカルチャーの匂いをまとった多くの“かっこいいもの”は、ここを通って広がっていった。POPEYEとは雑誌の名前ではない。日本のカルチャーに火をつけた導火線の名前だ。
そんな貴重はビンテージ・ポパイが数多く入荷しました。
今回はやっぱりサーフィンの町にある古書店だけに、1978年に発売されたNo.23号のノースショア特集号を販売します!
日焼けなどはございますが、破れや欠損などもなく綺麗な状態です。
資料価値も高い、貴重な一冊です。