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「宝島」の前身にして、J・Jこと植草甚一が編集した伝説のカルチャーマガジン。『Wonder Land(ワンダーランド)』創刊号は、のちにサブカル雑誌の金字塔となる『宝島』へとつながる“源流”として知られる、極めて貴重なカルチャー誌の第一号である。編集を手がけたのは、映画・ジャズ・ミステリ・アート・街歩きなどあらゆる文化を横断し、70年代日本のサブカルチャーを耕した伝説の編集者・植草甚一(J・J)。彼が持つ“好奇心の羅針盤”をそのまま雑誌として具現化したような一冊だ。誌面には、アメリカン・カルチャーをはじめ、ニューウェーブ的な感性、ストリートのリアリティ、都市の匂い、古本屋や喫茶店文化、ジャズや映画の批評、ZINE的なレイアウトなど、植草甚一が愛した“文化のかけら”が散りばめられている。従来の雑誌編集の枠にとらわれず、エッセイ・紹介文・スクラップ・写真・手書き文字が混ざり合う編集構成は、後続の宝島、そして現在の日本カルチャー誌全般にまで影響を与えた。特に注目すべきは、植草甚一の“個人編集”という姿勢。編集者というより「文化の蒐集家」であり、「街と文化を旅するアマチュア精神」を誌面に落とし込むことで、ワンダーランドはその後の日本サブカルチャーを方向づける思想的基盤となった。この創刊号は、70年代日本のカルチャー黎明期を象徴するアーカイブであり、現代のZINE文化、インディペンデント出版、街歩き文化にも直結する“歴史的資料”。