『TACKLE BOX』はただの釣り雑誌じゃない。東京の(株)フリーウエイから刊行された月刊誌で、1981年にスタートし248号(2002年10月)で紙の刊行を終えてしまったルアー・フライの専門誌だが、特にバスフィッシングの世界おいては、もはや伝説級のマニアックな雑誌だった。しかも面白いのはその出自だ。0号は早稲田大学新マスコミ研究会が編者で、1号以降に編集・出版体制が変わる。つまり最初からこれは、巨大出版社が上から流し込む情報誌ではなかった。もっと自主的で、もっと現場に近くて、もっと手触りのある、ほとんどミニコミの反骨を引きずった釣りメディアだった。TACKLE BOXが載せていたのは、魚の釣り方だけじゃない。道具への偏愛、実験みたいな発想、水辺に集まる人間たちの温度、そして釣りを“趣味”ではなく“生き方の感覚”として受け取るための回路だ。これはハウツー誌の顔をしたカルチャー誌であり、日本のルアー史の水面下に長く沈みながら、いまも鈍く光り続けている一冊なのである。
そんなマニア垂涎の『TACKLE BOX』が大量に入荷しました。