前身『off season』の精神を継承し、ローカルの“余白”を引き受けるタブロイドZINEの新章。『OFF SESSiON 01』は、伝説的タブロイド誌『off season』の流れを汲んで誕生した、新しいZINEシリーズの創刊号である。その前身『off season』は、サーフ・スケート・音楽・旅・ローカルライフを、派手なハイライトではなく “季節と季節のあいだ、セッションとセッションのあいだ” に生まれる静かな時間として掬い取ったタブロイドだった。カルチャーの中心ではなく“境界”に立ち、誰にも評価されない時間や感覚を紙に焼き付ける――それが『off season』の核心だった。『OFF SESSiON 01』は、その精神を受け継ぎながらも、さらに一歩踏み込んで “セッションに参加していない身体そのもの” に焦点を当てる。海に入っていない時間、街をただ歩く時間、仲間とただ笑っているだけの時間。そこで感じる湿度、退屈、ユルさ、温度差、風の匂い――そうした“余白”こそがカルチャーの本質だという価値観が、タブロイド全面に滲む。誌面には、ローカルの朝の静けさ、擦り減った道具、何気ない一言、旅の途中で拾った視線、街に沈む影、落書きのライン……派手なイベントでも広告的写真でもなく、“誰の記録にもならない瞬間”が、そのまま文化として成立している。タブロイドというフォーマットは、『off season』から続くDIY精神の象徴でもあり、読者の手の中で折られ、壁に貼られ、湿ったバッグに突っ込まれ、生活の一部として呼吸しはじめる。『OFF SESSiON 01』は、「on session」の栄光ではなく、“off season”の静かな日々こそ文化の源泉だという思想を継承し、さらに深化させた一冊だ。